子どもの発達障害は、今のところは西洋医学でも手探り状態です。なるべく症状を抑えたい、改善したいと思っても、薬をたくさん飲ませるのは不安でしょう。最近では昔ながらの鍼灸治療を組み合わせて様子を見ている医者も多いようです。かと言って、子どもに鍼灸治療を行うのは想像しただけで怖いのではないでしょうか。大人に使うような鍼ではなく、ごく細いものを使用するので痛くないのが特徴です。頭部の皮膚にツンツンくらいの微弱な電流で刺激を与え、脳神経を活性化させるのだそうです。脳というのは、もし一部を失っても周りの部位がカバーすることが知られています。子どもの脳のごく一部に何かしらの障害があっても、脳を刺激することで改善されることがあるのです。そのために手術や薬でなく、副作用も危険もない鍼灸治療が注目されています。昔から「疳の虫」「夜泣き」など、子ども特有の病気に鍼灸を使う人もいました。痛みもなく症状が改善することで、再び期待されているようです。